沼さがし

広く浅くをモットーに自己中心的な雑記

文具好きによる文具エッセイ「惚れぼれ文具」

いくらデジタル化が進んでいるといっても、まったくペンや鉛筆に触れない人はいないだろう。
どんな職種でもペンや紙は必需品である。
そんな身近な存在である文具の世界にハマり、文具ライターとして活動する小日向 京さんの著書「惚れぼれ文具」は文具本として非常に魅力的な内容だった。

主に筆記具と紙製品に絞り、著者の厳選した文具を丁寧に語ってくれている。
一つ一つに物語があり、ただの文具紹介本ではないことがこの本の推しポイントだ。
万年筆などを中心とした高級筆記具はもちろんだが、鉛筆といった懐かしい筆記具に関しても丁寧に語られている。
それぞれの最後にはカラー写真による商品紹介もされており、しっかりと文具の魅力を知ることが出来る。それ故に購入意欲を掻き立てる。
ただ、この本は決して文具を買ってもらうための本ではない。
著者の文具に対する思いや経験を語っている文具エッセイだ。
文具を買うという目的ではなく文具を読むといった視点で見て頂きたいと思う。
文具好きなら共感出来る部分があり、楽しく読めることだろう。

余談だが、紹介されている文具の一つに「ロイヒトトゥルム1917」がある。
ビジネスマンには有名な「モレスキン」と同じくハードカバーのノートだが、これが非常に使いやすく製品としてのクオリティも非常に高い。
インデックスページがあり、なおかつページ番号が振られているため検索性がとても高い。
万年筆による書き味もよく裏抜けもしにくい紙質のため使いやすさも抜群だ。
またサイズはもちろんのこと、カラーバリエーションも豊富なので人を選ぶこともない。
最近流行りのバレットジャーナルにも適したノートだ。
買って損がない商品なので、私のほうから推しておく。

また小日向 京さんが普段ライターとして活動されている「趣味の文具箱」は文具を丁寧に、そして奥深く紹介している雑誌だ。
マイナーかつ人を選ぶが、内容のクオリティは非常に高いので興味がある方はそちらにも目を通してもらいたいと思う

 

惚れぼれ文具 使ってハマったペンとノート

惚れぼれ文具 使ってハマったペンとノート

 
ロイヒトトゥルム1917    ハードカバー ミディアム A5 方眼 ブラック

ロイヒトトゥルム1917 ハードカバー ミディアム A5 方眼 ブラック

 
 
<リンク>

小日向 京 (@kohinata_kyo) | Twitter

趣味文CLUB | 文房具を愛し、人生を楽しむ人たちが集う場所