沼さがし

広く浅くをモットーに自己中心的な雑記

宇垣美里の自由で知的な人間性を知れる本「風をたべる」

宇垣美里が好きだ。
朝の出勤時間に車を運転しながら横目で見る情報番組「あさチャン!」。
その小さな画面の中で見つけた可愛いアナウンサー。
小悪魔的その姿は朝の憂鬱な時間を少し癒してくれる。
その程度の「好き」だ。Likeという表現がわかりやすいだろうか。
どうやらネット界では「可愛い!」や「天使!」と言われる反面、性格に難ありという形で取り上げられているようだ。
確かに見た目から入れば、そういった感想を言われやすいタイプだろうと感じる。
「わがままそうだ」と言ったところか。
彼女の本当の姿を知るわけではないが、自分も感じていたのは事実だ。

そんな彼女が先月に「風をたべる」というフォトエッセイを出していた。
フォトエッセイという聞きなれない単語に、写真集なんだろうと勝手に思い込んでいたが、わりとメジャーなジャンルみたいだ。
随筆を中心に色付けの写真を追加した形らしい。
知らないジャンルでもあったし、最近の自分の中で特に推している女性だったので興味本位で購入した。

スタートこそ写真からだったのだが、33個のテーマがあり3~5ページほどの文字数で書かれているようだ。
内容は彼女の体験記だったり、人生論だったり思考だったりといった基礎的なエッセイといったところか。書き方も自由に女の子らしさが出ていた。
その33個のテーマから彼女を知るには十分すぎる内容だった。
周りの影響を受けたくない性格、自由奔放で自分が好きだということ。旅が大好きで休みがあればすぐにでも飛び出してしまうアクティブな一面。
物欲が人一倍あること、ヲタク趣味があること。
何よりイメージとは違う、知的な女性であるということがわかったことが自分にとっては大きな収穫だった。
客観的に見ると「あぁ、イメージ通りの子だな」と感じるのが普通かもしれない。
それは彼女の姿や感情がそのまま文章に出てしまっているからだと思う。
しかし、自分の生き方、考え方をしっかりと出している内容だとも思う。

本質的な性格が似ているというのもあったのだが、現代の社会を生き抜く中で、彼女の生きる術は自分に無いものであったし、必要としていると感じた。
本のターゲットとしては彼女を好む層に向けたものだと思うが、この縛られた社会に嫌気を指している人、自分が好きになれない人、そんな人達に読んでもらいたいと思う。

 

宇垣美里 ファーストフォトエッセイ 風をたべる

宇垣美里 ファーストフォトエッセイ 風をたべる